2024.06.01

不動産という作品を世に放つ。
専業大家だからできる仕事。

三友開発株式会社

新潟市を中心に新発田市、長岡市に14もの不動産を保有、管理している三友開発株式会社。不動産の管理業を専門で行っている「専業大家」です。借り手に寄り添い、借り手が求める<あたり前>を物件に反映している同社いわく、「私たちはものづくりの担い手」。そのため、手がける物件を「作品」と表現しています。この記事では、三友開発が取り組む不動産管理の仕事をご紹介します。お話を聞いたのは、代表取締役の江部洋人さんと専務取締役の富樫理恵さんです。

大家自ら物件を管理・保守。入居者との信頼を築き、長期に渡りお付き合い。

三友開発はオフィスビル、テナントビル、賃貸マンションなど、保有するすべての物件を自社で管理・運営する「大家業」を事業としています。「大家業」に特化している三友開発は、自社を「専業大家」と表現します。一方、農家や会社員などを本業とし、副業的に大家業を営む場合の多くは、物件の管理・運営全般を管理会社に任せています。

三友開発は「専業大家」として物件の管理・運営のすべてを行うため、賃借人(借り手)を増やす策として物件そのもの、そして各室の製作、引き渡しから賃借人が退去するまでをサポートします。

不動産管理の仕事は、大きく分けて3つに区別されます。

  1. ビルマネジメント(通称:BM)
    不動産の資産価値の維持・向上を目的に、物件の清掃・景観管理、設備の保守・点検、検針、修繕の工事管理などを行う。主に建物のハード面を管理。
  2. プロパティマネジメント(通称:PM)
    入居者・テナント募集、家賃滞納・未納者への督促、リノベーション工事の検討および外部業者との打ち合わせなど。ビルマネジメントより経営的な要素が加わる管理業務。
  3. アセットマネジメント(通称:AM)
    物件ごとの収益や特性に合わせた資本投資判断、大規模改修に伴う戦略立てなど。不動産資産の運用管理。

ビルマネジメント→プロパティマネジメント→アセットマネジメントの順に仕事が複雑になり、経験を要します。今回、三友開発では主にビルマネジメント、プロパティマネジメントの分野を担う人材を募集します。

業界未経験から、大家業のプロフェッショナルになるまでの道のり。

三友開発は代表取締役の江部さん、専務取締役の富樫さん、スタッフの大橋さん3名の組織です。驚くことに3名とも不動産管理未経験の状態からキャリアを積んでいます。

今回の募集は、業界経験不問。むしろ、業界未経験者は大歓迎だそう。

「不動産業界を知らない方こそ、歓迎です。私たちのやり方をスポンジのように吸収してくれる人材を期待しています」

そう言葉にする富樫さんは、2006年に事務職の一般事務として三友開発に入社。

「カウンターでお客さまを相手にするのが、不動産業の事務職だと思っていました。三友開発の<大家業>というものは、まったく想像できませんでした」

事務職から「大家業」のプロフェッショナルへ転身した富樫さんに、入社後のキャリアステップを聞きました。

「入社してから1年弱、主に物件の巡回を任されました。それから経理業務の一部を内製化するため経理の基礎を学び、同時期に外部業者さんとの打ち合わせや入居希望者さんが内覧をされる際のご案内にも携わるように。徐々に仕事の幅が広がっていきました」

富樫さんには、今でも心に残る仕事があるそう。それは入社した翌年、富樫さんがはじめて内覧のご案内をしたときのこと。

「飲食店をはじめたいという方が、その場でご入居を決めてくださいました。社長からは物件のメリットをしっかり伝えるように任されていたので、いいところばかり一生懸命話しました。そしたら『あなた、いいことしか言わないわね』と言われたのです。そこでハッとして、もし自分がここで飲食業をするのであれば、どこに利点があって、どこがいまひとつなのか、自分の感覚を言葉にしてお伝えしました。きっとそれがよかったのだと思います。緊張がほぐれて、とても嬉しかった。その方が飲食店をオープンするまでの間、しっかりと寄り添わせていただきました。」

この契約をきっかけに、富樫さんは「大家業」の担い手として次のステップに進んでいきます。そして入社から4年後、さらに転機が訪れます。

「それまで会長や社長に同行してもらい現場に行っていましたが、2010年からふたりがより忙しくなり、私ひとりで進めなくていけない仕事が増えていきました。不安と焦りでいっぱいでしたが、『やるしかない』と腹をくくったのは、その頃です。社長はどうやっていたかな、こういう場合どんな解決策があるかと考えたりしながら」

飛躍のきっかけとなったのは、「自分がやるしかない」という強い気持ち。でも富樫さんはどうしてその覚悟を持てたのでしょうか。

「それはたぶん、人に恵まれていたからだと思います。社長もそうですし、仲良くしてくださる方、相談に乗ってくださる方がそばにいました。数年前に入社した大橋さんにとって、私がそういう存在でありたいと思っています」

富樫さんは大橋さんを迎える前、江部さんと「失敗しても逃げてほしくない」と話していたといいます。

「失敗しないとわからないことってたくさんありますから。十分な準備をした結果であれば、失敗しても責めません。私もそうして育ててもらいました。失敗は怖いものではないと思える職場づくりをして、私と同じようにのびのび仕事をしてもらいたいです」

とはいえ、本当に業界未経験でも仕事が務まるのでしょうか。富樫さんは自信を持ってこう答えてくれました。

「大丈夫です。私ができましたから」

得意技はひとつあれば十分。
人間力のすべてを仕事に生かせる。

江部さんは三友開発の仕事、そしてそれに携わる人材に求められる適性をこう話します。

「ものを製作し、それをお客さまに提供します。借り手さんが退去されるまで、ずっと支えるわけなので、作って、納めて終わりという仕事ではありません。アイディア力もいるし、柔軟性、体力、強いメンタルも必要。人間の総合力をぶつけることができる仕事です。得意分野はいくつもなくていい。ひとつあれば十分です。『これを武器に戦ってやろう』という気持ちがあれば、その分野をどんどん伸ばしてください。全力で応援します」

江部さんの言葉に、富樫さんがうなずきます。

「私も得意なことはひとつあれば十分だと思います。設備の修繕が得意、人とコミュニケーションを取るのが得意。両方備えていなくても、何か得意な分野があればお任せできます。新たに加わるメンバーには、社長、私、大橋さんとは違う視点があるのではないかと期待しています」

物件の管理を委託せずに自社で行うため、エレベーター修理など専門業者の力を必要とする場合を除き、社内でスピーディーに修繕対応ができるところも三友開発の強み。そのため、富樫さんは「例えばDIYが好きな方も、色々と発揮する場があるかもしれません。」といいます。

またスキルアップにつながるものであれば、発生する費用を支援しており、富樫さんが宅地建物取引士(宅建)を取得した際の学費は、全額企業負担したそう。

「例えば、英語を頑張りたい」という場合はどうでしょう、と意地悪な質問を江部さんに投げかけたところ「おもしろいですね。プレゼン次第では、OKを出すかもしれません。やる気になることが大事ですから、もし金額面がハードルになっているとしたら応援したい」と答えてくれました。

知恵を絞り求められるかたちにする。
作品づくりの醍醐味。

三友開発では、入居者が「あたり前」に感じることを丁寧に物件に反映しています。それは定期的な清掃や点検といった建物を陰で支える仕事から、外観・内観をより使いやすく、かつセンスあふれるかたちにリニューアルするといった大きな仕事まで多岐に渡ります。「投資家ではなく『ものづくりの担い手』」と江部さんが話すように、それぞれの物件は三友開発の「作品」です。

江部さんが特に思い入れを持つ物件は、新潟駅南口けやき通り沿いに建つ4階建てマンション<米山ビル>。テナント専用だった建物を住居用途も兼ねる仕様にコンバージョンし、築50年近い時間の跡が拭えなかった共用部をリノベーション。

「リノベーション前は物件全体が古めかしく、空室になってしまってからの期間が長い点を課題に感じていました。そこでイメージアップを図るため、階段、廊下、壁紙、床に手を加えました。用途変更をしている都合上、いたるところ点検口があります。見た目にはデメリットばかりですが、管理上必要なのでそのまま生かす方法を考えました。それで<機能的な美術館>をテーマに、点検口を覆うかたちでアートを設置。建物のためを思い、配管位置はまったく変えませんでした」

イメージアップを図るためのリフォームの方法はいくつもあります。江部さんが選択したのは「建物によくないことはしない」「管理業務を従来通り遂行する」を前提としたやり方です。

結果として<米山ビル>の稼働率は上がり、かつ賃料の改善にもつながりました。

余談ですが、アートのテーマに選ばれているのは<新潟野菜>だそう。最上階の蛇口(水)と<米山ビル>の<米>をヒントに、新潟の実りを表現しています。なんとも遊び心が感じられる「作品」です。

そしてもうひとつの事例は、西堀通8番町にある<西堀会館>。
<ダウンタウンの路地裏>をテーマに、築50年以上経つ建物のビンテージ感を生かしつつ、スタイリッシュな物件にリノベーション。階段の手すりに残る、鉄が錆びた風合いすら味わいに感じられます。

「古いけどかっこいい建物がたくさんある下北沢のように、築古物件の素材を最大限に生かし、建物の雰囲気をガラリと変えたいと思い、着手しました。そのものが経年劣化していくさまも魅力に感じられるように手掛けました」

最後に、江部さんが思う三友開発の最終ゴールを聞いてみました。

「本当によいものを<作品>として世にリリースして、その物件に入居希望の方が何年先にもいる。そんな仕事をしたいです」

求人サイトで不動産業を検索すると、三友開発のような仕事があまりないことに気がつきます。物件の大家として、不動産の管理・保守まで担える仕事はそう多くないのかもしれません。ものづくりに興味がある、人と関わる仕事に就きたい、資格を取得して専門的な仕事をしたいなど、業界未経験であってもみなさんの「やりたい」をぶつけられる職場です。三友開発で「自分だけの世界観」を発揮してください。

Company Profile

三友開発株式会社製作、引渡し、その後の管理まで業務の幅が広く、知力、体力、胆力、すべての分野の仕事がある会社です。苦手を知り、得意を磨きながら、より高品質な仕事に向けて一緒にチャレンジできる新しい力を募集します。

※現在求人募集は行っておりません。

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