Column

2005年放送、伝説のCS番組 「生きとる」。

2024.10.28

毎週楽しみにしている番組のひとつが、「さんまのお笑い向上委員会」です。
とある放送でさんまさんの日常(AM5時に寝るとか、録画した高校野球の試合を1回表からすべて観るとか)がちらっと紹介され、それでふと「さんちゃんの日常が垣間見える動画でもないものか」とYouTubeを検索してみたら、とんでもないものがヒットしました。

明石家さんまの5時間くらいテレビ「生きとる」

2005年に24時間テレビの裏で生放送された番組のようで
・当時あまり普及していなかったCSチャンネルで深夜帯(0:00~5:00過ぎまで)に生放送
・さんまさんの日常をお届けするコンセプト
などなどの要素があいまって、とんでもない自由さと斬新さを持ち合わせています。

コンプライアンスの概念が今とは大きく違い、驚きと懐かしさが入り混じったこのお笑いコンテンツ。
もしかしたら生配信というジャンルの先駆けかもしれないと恐れ入りました。

途中さんまさんが「CSのチャンネルをひとつ買い取って、自分で好きに配信したいな」と言うんです。
これってまさに現代のYouTubeライブとかインスタライブ、ニコ生(ニコ生は当時も普及していたかも)みたいなことをやりたいと思ったんだよなぁと、さんちゃんの時代先読みセンスに感心してしまいました。

あれから20年近く経った今、チャンネルひとつをまるっと買い上げなくても個人のチャンネルが持て、生配信にはチャットもスパチャもできるようになり、有料メンバー限定配信もあれば、アーカイブに残すこともできます。

当時は予想もつかなかったでしょうに、なんとなく現代と近しい様子がいくつもあった刺激的な放送。
これから先の20年、何がどんなふうに変化するのか、改めて未来にワクワクする感情が湧きました。

Writer

齋藤 悦子

1980年生まれ。就職氷河期に社会人デビュー。26歳から13年間採用支援業界に身を置く。ひょんなことからフリーライターの道へ。ラジオとエッセイとレモンサワーが好き、スノーボードとたまにテニス、ドラム特訓中。

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